【重症心不全】iPS細胞由来の心筋球を用いた臨床試験を開始
順天堂医院は、心筋梗塞などで心臓の動きが悪くなった「虚血性心疾患」の患者に対し、iPS細胞から作った「心筋球」を使った新しい治療の臨床試験を始めました。
この治療では、まず血流を改善する「冠動脈バイパス手術」を行い、その後、心臓の弱った部分に心筋球を直接注入します。心筋球は、健康な人のiPS細胞から作った心臓の細胞を球状にまとめたもので、心臓の動きを助ける役割が期待されています。
現在は治験の段階ですが、安全性は確認されており、将来的には重い心不全の新しい治療法として広く使われる可能性があります。薬や手術では回復が難しかった心臓に、再生医療という新しい選択肢が生まれようとしています。
研究グループ:順天堂医院(日本)
参照:2024年12月12日 順天堂大学広報