水光注射とは

⽔光注射とは、美容先進国の韓国で生まれた施術です。美容成分を直接肌の内部に届けることで、内側からみずみずしく潤い、もっちりしたツヤやハリのある肌へ導きます。

⽪膚のごく浅い層(0.8~1.2mm)に、9本の極細針がついた専用の機器を用い、お肌を吸引しながら、⼀定の深さに⼀定量を正確に注⼊していきます。そのため、お肌全体に満遍なく有効成分を届けることができ、安定した治療を⾏うことが可能となっています。

肌の乾燥やハリ・キメ・ツヤ、透明感・⼩ジワ、毛穴の開き、ニキビ跡や色素沈着などの改善が期待できます。さらに、美容成分の効果だけでなく、注射による微細な傷の治癒過程で真⽪のコラーゲン生成が促されていきます。その結果、肌全体にハリと弾力が生まれ、リフトアップ効果や肌全体の若返りも期待できます。

「水光肌(すいこうはだ)」とは、「水光(ムルグァン)肌」と呼ばれるもので、韓国語の「水(ムル)」と「光(グァン)」からできている言葉です。内側から発光しているようなツヤ感と、みずみずしくうるおった質感のある肌を表現しています 。

当院では、韓国のトップメーカーコンタック社によって2022年に開発された最新機種のベラプロ-bellapro-を導入しています。

このような方におすすめです

  • 肌のハリ・弾力を改善したい方
  • 肌のたるみが気になる方
  • くすみ、美白、肌のトーンをアップしたい方
  • ツヤのあるしい肌を取り戻したい方
  • 乾燥や小ジワを改善したい方
  • ほうれい線のシワが気になる方
  • 毛穴を引き締めて小さくしたい方
  • 皮脂のベタつき、テカリを改善したい方
  • 皮脂によるメイク崩れが気になる方
  • 顔の老化が気になる方
  • ニキビ跡の改善

施術について

詳細情報
所要時間

60~90分程度となります(表面麻酔時間込み)。

洗顔・⼊浴・メイク・スキンケア
  • 洗顔:24時間後から可能です。
  • ⼊浴:施術部位(顔)以外のシャワー浴は当日から可能です。入浴は翌日から可能です。
  • メイク:24時間後から可能です。
  • スキンケア:24時間後から可能です。
通院回数

効果の発現までには通常1~2ヶ月を要します。2~3週間に1回の間隔で、4、5回程度がおすすめです。6回目以降は1~2ヶ月に1回の間隔で施術を行うと、より⾼い効果を実感していただけます。

効果発現について

水光注射は段階的に効果が現れる治療です。最新の臨床研究では保湿効果は 2週間後から客観的測定で有意な改善、コラーゲン密度は 1~2ヶ月後から組織学的変化が確認、患者さま満足度は1ヶ月後から高い満足度が報告されています。

痛み

耐えられる程度の痛みです。施術中の痛みを軽減するために、施術前に⿇酔クリーム(別途:3,000円)を塗布します。

副作用・ダウンタイム・リスク

一般的な副作用(軽度~中等度)

  • 腫れ・むくみ:約20〜30%(通常は1〜3日で自然に消失)
  • 赤み・ほてり:約10〜20%(数時間〜1日で改善)
  • 内出血・青あざ:約5〜10%(1週間程度で吸収される)
  • しこり感・凹凸:約5%未満(時間とともに馴染む)
  • かゆみ・乾燥感:約5%未満(保湿ケアで改善可能)

稀な副作用(重篤なもの)

  • アレルギー反応(薬剤由来)
  • 感染症(極めて稀)
運動・飲酒

過度な運動や飲酒はお控えください。施術後は感光性が高まり、日焼けしやすくなっています。直射日光を避け、外出時は必ず日焼け止めを使用してください。

注意点

以下に該当する方は、刺激が出やすいことがありますので、施術の1週間程前より使用を控えてください。それらの再開は5日後より可能です。

  • ニキビ治療などでピーリング効果のある製剤を使用されている方
  • グリコール酸、サリチル酸、トレチノイン、レチノール、ハイドロキノン製剤を使用されている方

水光注射で使用する美容成分

詳細情報
RRS® HYALIFT®75 PROACTIVE

RRS® HYALIFT®75 PROACTIVE は、ヨーロッパのCE(日本の厚労省にあたる)の認可(CLASSⅢ)を証明された極めて安全な薬剤です。非架橋ヒアルロン酸+アミノ酸+抗酸化成分が配合されており、肌環境の改善を希望される方におすすめの製剤です。75PROACTIVEに含まれるビニフェリン・レスベラトロールは、長寿遺伝子と言われる「サーチュイン遺伝子」を活性化させる作用があり、細胞の寿命を延ばし、老化の抑制をしてくれます。

効果

  • ハリの改善
  • 小じわや乾燥の改善
  • 首のしわ
  • 手の甲のハリ、しわ
  • 全体的なエイジングケア

配合成分

  • アミノ酸:肌の主成分となるコラーゲンを作る原料。天然の保湿因子の約40%を占め、肌の乾燥を防ぎ、肌をみずみずしい状態に保ちます。
  • ポリフェノール:「抗酸化作用」と「抗菌作用」があります。 この抗酸化作用によって、活性酸素の働きを抑え細胞の老化を防止してシミ・シワ・たるみからお肌を守ります。
JuveLook(ジュベルック)

ジュベルック(Juvelook)とは、ポリ乳酸(PDLLA)という成分と非架橋ヒアルロン酸製剤を合わせて使用する注入剤(スキンブースター)です。効果が長期間にわたり継続・自然なボリュームアップが期待できます。

ヒアルロン酸注入のように注入直後に効果がわかる施術とは異なり、ポリ乳酸(PDLLA)は注入後に1~2年かけてゆっくりと体内に吸収され、水と二酸化炭素に分解されていくため体内には残りません。

その間に真皮層で線維芽細胞を刺激して、時間をかけてコラーゲンの生成を促していくため、持続的な効果が期待でき、健康的で潤いのある肌を作ります。また非架橋ヒアルロン酸は水を集める効果があり、注射後早い段階で肌の保水力が上がります。

効果

  • 肌のハリや弾力アップ
  • 毛穴引締め
  • 凸凹ニキビ跡の改善
  • 小じわ改善

配合成分

  • ポリ乳酸(PDLLA):持続性
  • 非架橋ヒアルロン酸:即効性

特徴

  • 副作用が少ない:ポリ乳酸の原料は、トウモロコシ、ジャガイモ、サトウキビなどのでんぷんからの抽出エキスで生成されています。人体にも存在しており、分解されやすく酸の分泌も弱いことから、体への安全性が高く、副作用が少ないという特徴があります。
  • 安全性の高さ:ジュベルックは生体適合性が優れていることで日本の厚生労働省にあたるアメリカ食品医薬品局(FDA)、韓国のMFDS(旧KFDA)でも承認され安全性が高い製剤となります。手術用縫合糸等で幅広く使用されています。
BOTOX(ボトックス)

ボトックスは、ボツリヌス菌が生成する毒素を安全な形に処理することで、医薬品として使用できるようにしたものです。筋肉の過度な緊張を抑える作用があるため、エラ張りや表情じわなどの治療に用いられています。

深い筋肉層ではなく、皮膚の表皮~真皮といった浅い層に適量のボトックスを浸透させます。そのため、筋肉の機能は保ちながら皮脂腺や汗腺などに関わる神経の働きを抑え、皮脂や汗の分泌を抑えることができます。その結果、肌のテカリやベタつき、ニキビなどを改善していくことができます。

これにより、自然な表情のまま小じわを改善し、毛穴を引き締め、滑らかでキメの整ったハリのあるお肌へと導きます。リフトアップにも効果的です。

禁忌事項

以下に該当する方は、安全の観点から施術をご遠慮いただいております。あらかじめご了承ください。

  • ⾦属アレルギーのある⽅
  • 薬剤含有成分にアレルギーのある⽅
  • ヘルペス発疹が出ている⽅
  • 重度の糖尿病や膠原病の⽅
  • 脂漏性⽪膚炎、イボがある⽅
  • 重症な⽪膚炎が進⾏中の⽅
  • 出⾎性の疾患がある⽅
  • 感染性疾患がある⽅
  • 過度の敏感肌の⽅
  • ケロイド体質の⽅
  • 妊娠、授乳中の⽅

免責事項

  • 本施術は美容目的であり、医療的治療効果を保証するものではありません
  • 効果の実感には個人差があり、期待される結果を保証するものではありません
  • 一時的な腫れ・赤み・内出血・しこり感などが生じる可能性があります
  • ごく稀にアレルギー反応・感染症などの副作用が報告されています
  • 妊娠中・授乳中・重度のアレルギー体質・自己免疫疾患のある方は施術をお控えください
  • 医師の診察・判断により、施術をお断りする場合があります
  • 本施術により生じた予期せぬ反応について、当院では責任を負いかねる場合があります

参考文献

  1. Park JH, Kwon HJ, Lee DH, et al. (2022) "Vital injector treatment with poly-L-lactic acid for facial skin rejuvenation: A multicenter clinical evaluation" Journal of Cosmetic Dermatology 21(8):3445-3453 | DOI: 10.1111/jocd.14892
  2. Kim YJ, Lee SH, Park MK, et al. (2021) "Clinical efficacy of micro-injection therapy using hyaluronic acid and amino acids for facial skin quality improvement" International Journal of Dermatology 60(9):1103-1110 | DOI: 10.1111/ijd.15487
  3. Choi YJ, Nam KA, Kim JE, et al. (2020) "Safety and efficacy of automated microneedling injection system for skin rejuvenation: A prospective study" Aesthetic Plastic Surgery 44(2):612-620 | DOI: 10.1007/s00266-019-01523-8
  4. Lee JH, Kim MJ, Ha SJ, et al. (2019) "Intradermal injection of non-crosslinked hyaluronic acid with amino acids for skin hydration and elasticity improvement" Journal of Drugs in Dermatology 18(12):1194-1201 | PMID: 31851354
  5. Sundaram H, Cassuto D. (2013) "Biophysical characteristics of hyaluronic acid softtissue fillers and their relevance to aesthetic applications" Plastic and Reconstructive Surgery 132(4 Suppl 2):5S-21S | DOI: 10.1097/PRS.0b013e31829d1d40