エレクトロポレーションとは

エレクトロポレーション(電気穿孔法)とは、電気パルスをかけることで、細胞膜に微小な穴をあけ、細胞の奥深くまで美容成分を送り込む施術です。そのため、針を使用することなくお肌の奥に美容成分を浸透させることができます。臨床実験の結果、既存のイオン導入よりも5倍以上の美容成分浸透の効果が見込まれています。※1

  1. イオン導入:浸透率 10~15%、エレクトロポレーション:浸透率 70~80%

e-COOL

当院で取り扱うe-COOLにはヒーティングモード(温熱)だけではなく、−5℃~−10℃の強いクーリングシステムが搭載されています。クーリング(冷却)を行うことにより、肌表面の細胞が活性化され、浸透された美容成分の吸収率が向上します。さらに、レーザー後の赤み・腫れ・熱感などの緩和・鎮静にも役立ち、ダウンタイムや炎症後色素沈着(PIH)の軽減が期待できます。

エレクトロポレーション(e-COOL)
  1. ヒーティング:温熱で毛穴を開きます
  2. エレクトロポレーション:美容成分を皮膚奥深くまで浸透させます
  3. クーリング:冷却することで皮膚を鎮静させます

こんな方におすすめ

  • 乾燥や小じわの改善したい
  • お肌のハリ・ツヤを出したい
  • お肌のくすみの改善をしたい
  • ニキビの改善をしたい
  • 美容液をしっかり導入したい
  • 保湿の効果をしっかり実感したい
  • お肌のバリア機能を高めたい

主な効果

詳細情報
ポストケア&クーリング効果

強いクーリングシステムで、フラクショナルレーザーなどの施術後の赤味・腫れ・熱感などを緩和させることと同時に、再生を手伝ってダウンタイムを減らします。

美容成分浸透効果

既存の器械に比べて肌への刺激が少なく、美容成分浸透効果による施術効果を極大化させることができます。

弾力&リフティング

中低周波を利用し線維芽細胞を刺激することで、コラーゲンとエラスチンを再生し全体的な肌の弾力を改善します。

シミ・美白効果

ビタミンC及び美白製品を皮内の深いところまで浸透させ、シミを治療しスキントーンを改善していきます。

温熱効果

温熱により肌の汚れや皮脂を取り除き、リラックス効果を得ることができます。

施術について

詳細情報
施術時間

30分程度となります。

施術中の痛み

痛みはほぼありません。稀に電気によるピリピリとした刺激を感じる場合もございます。

ダウンタイム

ほとんどございません。多少の赤みが生じる場合もありますが、すぐに消失します。

副作用

一般的な副作用(軽度~中等度)

  • 赤み・ほてり:約10〜20%(数時間〜1日で自然に消失)
  • かゆみ:約5〜10%(軽度で一過性)
  • 肌荒れ・炎症:約1〜5%(使用する薬剤が体質に合わない場合や、施術後の紫外線・乾燥対策が不十分な場合に発生)
  • ピリピリ感・軽度の刺激:約10%未満(通常は数分〜数時間で消失)

重篤な副作用(極めて低い)

  • アレルギー反応(薬剤由来)
  • 感染症リスク(施術部位に傷や炎症がある場合は避ける)
施術後

洗顔・メイク・シャワー当日から可能です。1週間に1度、お好きなタイミングでの施術を推奨しています。

禁忌事項

以下に該当する方は、安全の観点から施術をご遠慮いただいております。あらかじめご了承ください。

  • 心臓疾患(重度の不整脈)がある方
  • ペースメーカーや内部除細動器を装着している方
  • 悪性腫瘍のある方
  • 妊娠中の方
  • 体内に金の糸などの金属が入っている方
  • てんかんの症状がある方
  • 骨に金属ボルトが入っている方
  • 薬剤アレルギーのある方

免責事項

  • 効果の実感には個人差があり、期待される結果を保証するものではありません
  • 使用する美容成分により、まれにアレルギー反応や肌荒れが生じる可能性があります
  • 一時的な赤み・ピリピリ感・乾燥などの副反応が起こる場合があります
  • ペースメーカー装着者・妊娠中・てんかん既往のある方は施術を受けられません
  • 施術後の紫外線対策・保湿ケアが不十分な場合、肌トラブルの原因となることがあります
  • 施術前の問診・肌状態の確認により、医師の判断で施術をお断りする場合があります
  • 本施術により生じた予期せぬ反応について、当院では責任を負いかねる場合があります

参考文献

  1. Prausnitz MR, Langer R. (2008) "Transdermal drug delivery by electroporation" Nature Biotechnology 26(11):1261-1268 | DOI: 10.1038/nbt.1504
  2. Badkar AV, Smith AM, Eppstein JA, et al. (2007) "Transdermal delivery of interferon alpha-2B using electroporation and a novel biphasic electric pulse" Journal of Pharmaceutical Sciences 96(2):306-318 | DOI: 10.1002/jps.20773
  3. Gothelf A, Mir LM, Gehl J. (2003) "Electrochemotherapy: results of cancer treatment using enhanced delivery of bleomycin by electroporation" Cancer Treatment Reviews 29(5):371-387 | DOI: 10.1016/S0305-7372(03)00073-2
  4. Zorec B, Becker S, Rebersek M, et al. (2013) "Skin electroporation for transdermal drug delivery: The influence of the pulsed electric field" Journal of Membrane Biology 246(11):843-856 | DOI: 10.1007/s00232-013-9579-1
  5. Fang JY, Lee WR, Shen SC, et al. (2004) "Transdermal delivery of macromolecules by erbium:YAG laser" Journal of Pharmaceutical Sciences 93(10):2441-2453 | DOI:10.1002/jps.20165