専用のピーリング薬剤を肌にやさしく押し込むようにマッサージしながら浸透させ、線維芽細胞を活性化させることによりコラーゲン増生を図り、肌にハリや弾力をもたらしていく治療です。

また同時に、コウジ酸のメラニン生成抑制作用によりシミやくすみも改善していきます。キメの乱れや肌のざらつきを改善し、毛穴が目立ちにくい肌質へ改善していきます。

施術効果

  • コラーゲン生成促進
  • 肌のハリ・ツヤ・弾力アップ
  • 肌のざらつき改善
  • 毛穴のつまり・黒ずみ(メラニン)予防
  • 毛穴の開き
  • たるみ予防
  • 脂性肌の改善
  • くすみ改善
  • 美白効果
  • 小じわ改善

使用する薬剤

高濃度TCA(トリクロロ酢酸)と低濃度過酸化水素、コウジ酸が配合された特殊な薬剤(PRX-T®33)を使用します。

PRX-T®33の特徴

  • PRX-T®33に含まれているトリクロロ酢酸が真皮まで浸透し、ターンオーバーを活性化します。
  • 皮膚表面の汚れが落ち、皮膚が明るくなります。
  • シミの元となるメラニンを作る酵素チロシナーゼの活性化を抑制するコウジ酸も含まれており、美白効果も期待できます。

施術について

詳細情報
施術時間

20分程度となります。

施術中の痛み

施術中にひりつきの度合いを伺いながら、マッサージの回数や強さを調整しますので痛みはありません。

  • 個人差があります。
ダウンタイム

赤みが出た場合は通常数時間でおさまります。個人差があり、人によっては施術時にピリピリしたり、施術後に皮剥けなどが起こることもあります。皮剥けは数日でおさまることが一般的です。

副作用

一般的な副作用(軽度~中等度)

  • 赤み・ほてり:約20〜30%(数時間〜1日で改善)
  • 乾燥・つっぱり感:約10〜20%(保湿ケアで改善可能)
  • かゆみ・軽度の刺激感:約5〜10%(施術後数時間で落ち着くことが多い)
  • 皮むけ・薄い剥離:約5%未満 → ターンオーバー促進による自然な反応。数日で改善

重篤な副作用(極めて低い)

  • 色素沈着・色抜け
  • アレルギー反応(薬剤由来)
施術後

当日から洗顔・メイク可能ですが こすらないよう注意してください。UVケアと保湿は入念に行ってください。

施術間隔

2~3週間おきに5回。その後1ヶ月ほど肌を休ませた後、メンテナンスとして1~2ヶ月に1度の施術をお勧めします。

注意事項

  • 刺激に弱い目のまわり、小鼻、ほうれい線付近、口まわり、傷のある部位は肌の状態により治療を避ける場合があります。
  • トレチノインやベピオを使用されている方は、治療前後2週間の使用を控えてください。
  • 内服治療中の方はお受けいただけない場合があります。

禁忌事項

以下に該当する方は、安全の観点から施術をご遠慮いただいております。あらかじめご了承ください。

  • 配合成分のアレルギーがある方
  • アルコール過敏症の方
  • 妊娠、授乳中の方
  • 重度の敏感肌の方
  • 強い炎症(アトピーやかぶれなど)、脂漏性皮膚炎がある部位
  • ヘルペス治療中の方
  • 日光過敏症の方

免責事項

  • 本施術は美容目的であり、医療的治療効果を保証するものではありません
  • 効果の実感には個人差があり、期待される結果を保証するものではありません
  • 一時的な赤み・乾燥・皮むけ・刺激感などが生じる可能性があります
  • ごく稀に色素沈着・アレルギー反応などの副作用が報告されています
  • 妊娠中・授乳中・皮膚疾患のある方・アレルギー体質の方は施術をお控えください
  • 紫外線対策・保湿ケアが不十分な場合、肌トラブルの原因となることがあります
  • 医師の診察・判断により、施術をお断りする場合があります
  • 本施術により生じた予期せぬ反応について、当院では責任を負いかねる場合があります

参考文献

  1. Proietti I, Berardesca E, Marchetti A, et al. (2018) "Trichloroacetic acid (TCA) peels as an adjuvant treatment for acne vulgaris: Clinical and instrumental evaluation" Journal of Cosmetic Dermatology 17(6):1053-1059 | DOI: 10.1111/jocd.12470
  2. Kabir A, Nasir UD, Shoukat A, et al. (2020) "Efficacy of PRX-T33 versus 35% trichloroacetic acid peel for the treatment of melasma: A comparative study" Journal of Pakistan Association of Dermatologists 30(2):196-202 | PMID: 32894623
  3. Sawant N, Chikhalkar S, Mehta V. (2016) "Kojic acid and its cosmetic potential" Indian Journal of Dermatology 61(1):11-18 | DOI: 10.4103/0019-5154.174011
  4. Zaccara S, Benvenuto M, Panfili G, et al. (2016) "Effect of PRX-T33 in skin biostimulation: Clinical and histological evaluations" Plastic and Aesthetic Research 3:85-91 | DOI: 10.20517/2347-9264.2015.155
  5. Bernstein EF, Basilavecchio LD, Plugis JM, et al. (2019) "A double-blind, randomized, placebo-controlled study of the safety and efficacy of a novel TCA-based peeling solution for facial rejuvenation" Dermatologic Surgery 45(11):1542-1551 | DOI:10.1097/DSS.0000000000001896